Windows PCに、「Oracle Database 21c Express Edition (XE)」をインストールして利用する方法を記しておきます。
Oracle XE とは
特徴は以下の通りです。
- 無償かつ本番環境でOracle Database XEを使用可能
- 最大12GBのユーザー・データ
- 最大2GBのデータベースRAM
- 最大2つのCPUスレッド
私はアプリ開発用で、個人PCにインストールしています。
※公式HPのOracle XE説明
Oracle XE 説明
手順
1. ダウンロード
Webから「Oracle Database XE」をダウンロードします。
「Oracle Database 21c Express Edition for Windows x64」をクリックし、ダウンロードを開始します。
2. インストール
ダウンロードした「OracleXE213_Win64.zip」ファイルを解凍します。
解凍して作成されたフォルダ内の「setup.exe」を管理者として実行します。
「次へ」ボタン押下、「使用許諾条項の受け入れ」にチェックを入れて進めます。
宛先フォルダ画面で、インストール先を設定します。私は下記に変更しました。
宛先フォルダ: C:\oracle\product\21c\
上記の場合、Oracle環境変数も合わせて変更されます。
Oracleホーム: C:\oracle\product\21c\dbhomeXE\
Oracleベース: C:\oracle\product\21c\
Oracle Database情報で、データベース・パスワードを設定します。
(SYS、SYSTEM、PDBADMINアカウントのパスワード)
パスワード例)sys
正常にインストール完了後、DB関連情報が表示されます。
これでインストール完了です。
3. ユーザー作成
コマンドプロンプトもしくは power shell で以下のコマンドを実行していきます。
Oracle 21c XEに接続
接続先を確認
コンテナデータベース(CDB)に接続されているため、プラガブルデータベース(PDB)に接続を切り替えます。
存在するプラガブルデータベースを確認します。
既に存在する「XEPDB1」を利用する事とします。
「XEPDB1」に接続しました。
続いてユーザーを作成します。
- ユーザー: atman
- パスワード: atman
プロファイルは「DEFAULT」を設定してパスワード期限を無期限にします。
プロファイルを確認してみます。
プロファイルは「DEFAULT」となっていました。
プロファイルDEFAULTのパスワードが無期限となっていることを確認します。
これでユーザー作成は完了です。
補足ですが、表領域は下記になっています。
- 表領域: USERS
- 一時表領域: TEMP
確認用のSQLです。
4. tnsnames.ora 編集
最後に、今回利用したプラガブルデータベースに接続するために、tnsnames.oraを編集します。
補足
tnsnames.ora の保存場所を確認する方法です。コマンドプロンプトを開いて、tnsping をわざと失敗させます。
例えばtnsping aaa
と実行します。(aaaは仮。存在しないTNS名でなければ何でもOK)
上記のsqlnet.oraファイルの保存ディレクトリに、tnsnames.oraも保存されています。
tnsnames.oraの最後に、以下の記述を追加します。
コマンドプロンプトで、tnspingで接続確認します。
OKと表示されれば、問題無しで完了です。
もし上記で構築したOracleに対して、他PCやデバイスから接続する場合は、Windows FireWall の設定を変更する必要があります。 方法はインターネットを検索すれば手順が見つかりますので、ここでの説明は割愛します。